カヤックとカヌー

カヤックとカヌー

カヤックは、足を前方に投げだすようにして座りダブルブレードパドルで漕ぐクローズドデッキのカヌーである。

アリューシャン諸島のエスキモーが海で使用していたものから発展してきた。

グリーンランド圏では「カヤック」、アリューシャン列島圏では「ィ・キャック」等と呼ばれていたようだ。

どちらも、波をかぶっても船内に浸水しないように、狭いコクピットに座って下半身を船内に潜り込ませ、スプレースカートやスプレーデッキと呼ばれるもので腰回りと船体の隙間を塞いだり、搭乗者の着るアノラックの裾を船体に固定するなどして、水の浸入を防いでいた。

「カヌー」が基本的にオープンデッキ型を指すのに対して、「カヤック」は基本的にクローズドデッキ型を指すが、広義ではカヌーという言葉の中にカヤックを含める場合も多い。

本来、カヤックは寒冷な海での使用に基づいて発展して来たものであり、波浪の中でも沈没せず機動性を保てるように、また、搭乗者が冷たい海水に晒される危険を減らすために、クローズドデッキの形状となって進化した。

構造的にはスキン・ボート(skin boat: 獣皮ボート)と呼ばれるもので、木材や獣骨を使った骨組の上に獣皮を張って船体を作り、接合部に獣脂などで防水を施したものであった。

ちなみに、グリーンランド圏で移動や交易に使われていた「ウミアック(Umiak)」は基本的にオープンデッキのスキンボートであり、カヌーの範疇に入る。

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