7200年前のチーズの痕跡発見

7200年前のチーズの痕跡発見、世界最古級 クロアチア

2018/09/10(月)

(CNN) 地中海に面したクロアチアのダルマチア地方で出土した陶器の中から、7200年前につくられたチーズの痕跡が見つかった。

米ペンシルベニア州立大学などの研究チームがこのほど米科学誌に発表した。

7200年前のチーズは原型をとどめていなかったものの、ソフトチーズやヨーグルトの生産・保存用の陶器の中に、発酵乳製品の脂肪分が残っているのが見つかった。

この研究結果は5日の米科学誌プロスワンに発表された。

ペンシルベニア州立大学のサラ・マクルーア准教授は「これでチーズ生産の歴史は4000年さかのぼる」と解説する。

発酵乳製品の痕跡としては地中海沿岸地域で最も古く、世界的にも最古級だという。

研究チームは新石器時代の村から発掘された陶器を、骨や種子などの年代特定に使われる放射性炭素年代測定法を使って調べ、肉や魚、牛乳、発酵乳製品などの中身を特定する手がかりとした。

牛乳は、乳製品よりもさらに500年ほど古い7700年前の陶器から見つかった。

DNAを調べた結果、当時の大人は牛乳に含まれる乳糖を消化吸収できない乳糖不耐症だった一方、子どもは10歳くらいになるまで牛乳を飲んでいたことが分かった。

牛乳やヨーグルトやチーズが、保存に使われる陶器の形状に影響を与えていたことも判明した。

牛乳やチーズの生産は農場経営の副産物だったと思われる。

飢饉(ききん)や干ばつが起きたり疫病が流行したりした場合などは農家が生き延びる助けになり、牛乳を発酵させてチーズやヨーグルトにすれば乳糖不耐症の人でも消費できる。

子どもの死亡率を減らし、離乳を早め、出生率を増やす助けにもなったと研究チームは推測。

牛乳を飲み、チーズやヨーグルトを食べて育った子どもたちは乳製品に対する耐性が高まり、それが後の世代にも引き継がれたと推定している。

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