問われる衛生意識

便器とコップを同じスポンジで 韓国の高級ホテルでも 問われる衛生意識

中国の高級ホテルが便器用の清掃具で食器を洗っていたとのニュースが国内外で大きな反響を呼んだが、今度はソウル市内の5つ星ホテルが同様の行為をしたとして韓国内で問題となった。

朝鮮日報によると、高級ホテルの清掃員らは便器などを洗ったスポンジでコップを磨いていたとされる。

朝鮮放送のテレビクルーによる潜入取材で明らかになり、その様子が放映されたのだ。

問題発覚後、朝鮮日報は体面だけよく見せようとする高級ホテルに対して「まるで私たちの社会を見ているようだ」と報じた。

◆客室のソファから基準を大きく上回る汚染値

実態が明らかになったのはソウル市内の3つの高級ホテルだ。

外国人観光客も多く訪れるホテルで、2月9日から開幕している平昌(ピョンチャン)オリンピックで利用する客も多い。

そんなホテルで事件は起こってしまった。

部屋に設けられた隠しカメラに映った映像は、目を疑うような光景だった。

ホテルの清掃員たちはスポンジで便器や浴槽を隅々まで洗ったあとそのままコップを洗いだした。

さらに前の利用客が床に投げ捨てたタオルでコップを拭くなど不衛生極まりない行為が続いた。

また別のホテルでは清掃後の客室の調度品から公衆衛生基準を超える汚染値が検出された。

朝鮮放送のテレビスタッフがソファやリモコンなどに細菌がどの程度残っているかの汚染調査を行ったことで明らかになった。

コップからは基準値の2倍となる768RLU(RLUは汚染物質の量を示す単位)が検出。
また別の高級ホテルのソファからは、一度も使用されていないにもかかわらず、公共トイレの3倍以上となる3051RLUとの測定結果が出た。

さらにテレビリモコンは20倍以上となる8240RULとなるなど、高級ホテルとは名ばかりの結果が相次いだ。

◆中国を笑っていたが……韓国人の間にも衝撃

ホテルスタッフによるずさんな清掃実態に関しては、昨年末の中国・黒竜江省の高級ホテルが記憶に新しい。

ハルビン市内にあるシャングリラホテルなど3つの高級ホテルで不衛生な清掃が行われていた。

複数の韓国メディアも「驚愕」「イメージ台無し」などの見出しでこぞって取り上げ、衛生実態を嘆いていたところだった。

韓国全国紙の京郷新聞は、「低い職業意識が理由の1つ」とまで分析していた。

しかし、同じような問題が自分たちの国でも起こったことに対して韓国人達も落胆しているようだ。

朝鮮日報は「中国だけの問題かと思ったら私たちも同じだった。外見だけ高級に見せても、(その実態は)便器用ブラシでコップを磨いている。まるで私たちの社会のようだ」と批判した。

平昌オリンピックで多くの外国人客が韓国のホテルを利用するなか露呈した低い衛生意識。

衛生面に対してこだわりが強い日本も決して他人事ではないだろう。

ホテル側には清掃規定の見直しをはじめとして、問題を起こしたスタッフの職業意識改革が必要なのかもしれない。

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