函館の棒二森屋閉店

函館の棒二森屋閉店 82年の歴史に幕、惜しむ買い物客

2019/02/01(金)

【函館】JR函館駅前の百貨店「棒二森屋」が31日、閉店し、開業から82年、前身を含めると150年の歴史に幕を下ろした。

営業終了時には、最後を見届けようと約千人の買い物客たちが店舗前を埋め尽くし、「函館の顔」として親しまれた老舗との別れを惜しんだ。

札幌以外の道内百貨店は丸井今井函館店、藤丸(帯広)の2店のみとなる。

棒二森屋は午前10時の開店前から多くの市民が詰めかけ、店内は終始混雑した。

午後6時の営業終了後、同6時半から店内でセレモニーを行い、残った客を前に小賀(おが)雅彦店長が「このご恩は決して忘れません」とあいさつ。

正面玄関のシャッターが下りる中、従業員が頭を下げると、「ありがとう」の声とともに拍手が沸き起こった。

函館市大縄町の無職吉岡作平さん(79)は「幼稚園のころ、買い物に連れてきてくれた叔母にねだり、道ばたで泣いて困らせたこともあった。

閉店なんて涙が出る」と話していた。

棒二森屋は、1869年(明治2年)開店の「金森森屋洋物店」と、89年(同22年)開店の「棒二荻野呉服店」が1936年(昭和11年)に合併し、翌37年に開業した。

郊外型大型店などとの競争激化で、昨年の売上高は最盛期(90年代前半)の約210億円の2割足らずの約41億円に落ち込んでいた。

跡地は、同店を傘下に収めるイオン(千葉市)側が、マンションやホテルを中心とした再開発計画を提案し、地元地権者らと協議中。

アネックス館はいったん閉店後、2月8日からテナントビル「函館駅前ビル」として3年程度営業する。(合津和之)

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