続試罪法

ところで……..このカラバル豆による「試罪法」で何故罪人は死に至り、無罪の人間は死に至らないか、と言いますと……..

これは実はある種の心理学でして、無罪の人間は「自分が無罪である」ということを知っていますので、カラバル豆を「一気に」飲み干します。

そうすると、急性での症状が出るのですが、大量のカラバル豆は胃を刺激する(ある種本能的なものだとも思いますが)ので吐いてしまいます(上記の中毒症状の通り)。

これにより死を免れることが出来ます。

ところが、罪人の場合は……このような社会形態だと「神」と言うのは非常に強い「力」を持っています。

ですので、罪人はこの神判に対して「恐れる」訳です。

すると…….このカラバル豆を「おそるおそる」摂取することになります。

その結果、「胃を刺激して嘔吐させる」様な急性中毒症状を発生させず、結果フィゾスチグミンが体内に入り込んで死に至らしめる、と言うことになります。

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カラバル豆の言及

【毒矢】より

…用いられる毒物の種類は多いが,地域によって明確な違いがあり,

南アメリカではクラーレ,

東南アジアではクワ科のAntiaris toxicariaの乳状の樹液イポー(ヒポー,ウパスとも呼ぶ)が用いられる。

アフリカではキョウチクトウ科の植物が中心であり,

Tanghinia veneniferaの種子から採るタンギン(ケルベラ・タンギンともいう),
Strophanthus gratusの種子やAcocanthera schimperiなどの樹皮・樹幹から採るウワバイン,

Strophanthus hispidusの種子から採るケルベラ,

マメ科でフジに近縁のPhysostigma venenosumの種子であるカラバル豆などが用いられる。

東アジアではトリカブトの根から採る烏頭(うず),附子(ぶし)が主役で,アイヌもこれを用いた。…
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【フィゾスチグミン】より

…エゼリンeserinともいう。

西アフリカ,ギニアのカラバル川流域に産するマメ科の植物Physostigma venenosumの種子に含有されるアルカロイド。

この種子を現地人はエゼルマメ,白人はカラバルマメと呼んでいる。

かつてギニアの原住民の間で,この豆を裁判に用い,食べて死亡すれば有罪,助かれば無罪としたと伝えられ,強い毒性を有する豆である。

1865年にその毒性成分が結晶形で単離され,植物名からフィゾスチグミン,現地人の言葉からエゼリンと名づけられた。

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