日本時代製造の皇室用客車(天皇花車)、


日本時代製造の皇室用客車(天皇花車)、倉庫に眠ったまま 行政院長「もったいない」

2019/06/10(月)

(台北 9日 中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)の倉庫には、日本統治時代に製造された皇室用客車など貴重な車両が眠っている。

台鉄が保守管理を行っているが、老朽化が進んでいるという。

蘇貞昌行政院長(首相)は5日の台鉄132周年記念式典で、これらの車両が公開されていないのは「もったいない」と語った。

台鉄が現在保存している「花車」と呼ばれる特別客車は3両。

1904年に台湾総督の巡視用に製造された台湾初の特別客車「総督花車」(SA4102)のほか、台湾視察を予定していた皇太子時代の大正天皇のために1912年に造られた「天皇花車」(SA4101)、1969年に総統専用車両として改造された「総統花車」(SA32820)がある。

天皇花車は長さ約16.5メートル、高さ約3.6メートル、幅2.7メートル。台北鉄道工場で製造された。

内部には主室や食堂、次室、侍従室、洗面室があり、特に主室は日本画家の川端玉章が描いた原図を基にした四季花の装飾が施されるなど精緻に造られた。

1912年7月の明治天皇の崩御によって大正天皇が即位し、その後、大正天皇が同車両を利用する機会はなかった。

同車両は1923年に当時皇太子だった昭和天皇の台湾行啓の際、総督花車とともに一部を改造して使用された。

戦後には再び改造が行われ、当時の蒋介石総統の専用車としての役割を担った。

3両は、6月9日の「鉄道の日」(鉄路節)に合わせて何度かお披露目されたことがあるが、通常は一般公開されていない。

基隆市の七堵操車場で保管されている。

(余暁涵/編集:名切千絵)

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