魔法かな?

魔法かな?40種類の果物を実らせる木を作り上げた男性(アメリカ)

2018年07月06日

農家で産まれたサム・ヴァン・アクン博士は、現在、アメリカ・ニューヨーク州シラキュース大学の芸術学科教授を務めている。

彼の最も有名な高い功績は、農業経験を生かし、一本の木を芸術の域へと転化させえた「40種類の果物がなる木」だろう。

10年前、閉鎖予定の果樹園を買い取る

2008年頃、アクン博士はニューヨーク州農業研究所の果樹園が資金難により閉鎖することを知った。

果樹園では数多くの植物が育てられており、その中には樹齢150から200歳にも及ぶ長寿の木々もあったそうだ。

もし果樹園が閉鎖したら、これらの植物は失われてしまうかもしれない。

そう危惧したアクン博士は、果樹園を買い取りある計画を進めた。

彼は翌年、壮大なる計画をスタートさせた。

果樹園の植物を集め「全ての果実を一本の木で実らせる」という計画だ。

開花時期でグループ分けをして木々を移植

およそ250種類の果樹があった。

アクン博士はまず全ての木々を季節毎に分け、開花時期を計算して小さなグループで統合を始めた。

2年後、にある程度木々が育ってくると、「チッピング移植」という手法で木々を統合しはじめた。

チッピング移植は、親となる木に子となる木の枝を部分的に移植することで親の木に子となる木の果物が実るようにさせる技術だ。

テープで移植部分を固定し、冬を越させる事でチッピング移植は完成するのだという。

5年かけて40種の果実が実る木が完成

アクン博士は5年という時間をかけ、ついに40種類の果実が実る木を完成させたのである。

その魔法の木は一見すると他の木と変わらないが、春が来ると桃色・白色・赤色・紫色と数多くの色彩を魅せる。

実りの季節になると桃・スモモ、杏子、チェリーを実らせ、夏にはアーモンドも収穫できるという。

しかも、これらの果物は全て一般的ではない特殊な品種だそうだ。

特殊な種子を守る特別な木

美しいだけではなく、特殊な果物の種を守るという観点から、この魔法の木は高い評価を受けている。

基本的に果物の品種が世に回る時、果物の寿命、見た目、大きさ、味の順番に審査されるという。

この為、世に出回る果物の品種はごくわずかで、例え「とても美味しい果物」が出来ても、「とても栄養価の高い果物」が出来たとしても、全体的にバランスがとれていなければ世に出回る事はないのである。

アクン博士によると、この魔法の木は現在20種類近くあるそうで、アメリカ全土に点々と展示されているそうだ。

で、食べられるの?おいしいの?

と言う話になってくると思うが、アクン博士によると、この木になる40種の果実のすべてがおいしく食べられるという。

果実は異なる時期に実を結ぶので、取れすぎちゃって食べきれないなどということはないようだ。

前に1本の木に50種のリンゴを実らすことに成功した話をお伝えしたが、いろんな果物がいろんな時期に楽しめるこの木もいいな。

・なんと!1本の木に50種類のリンゴを実らすことに成功(イギリス) : カラパイア

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