危機管理能力

「菅義偉」と「菅直人」危機管理能力の決定的差異はここにあった 今村復興大臣更迭の全舞台裏

2017年05月04日

首相・安倍晋三は、東日本大震災に関し「東北で良かった」と発言した今村雅弘を即刻、更迭した。

幹事長・二階俊博は「いきなりですよ、いきなり」と言って不満たらたら。

しかし、発言からわずか4時間で公認決定までいたったスピーディな危機管理に、長期政権を維持する秘訣が隠されている。

■発言から1時間後に更迭決断

今村は、ホテルニューオータニで開かれた二階派のパーティーで講演し、「これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。

これがもっと首都圏に近かったりすると、甚大な被害があったと思う」と発言した。

これが4月25日午後5時20分ごろだった。

この時間、首相官邸では、安倍や官房長官・菅義偉も出席して経済財政諮問会議が開かれていた。

諮問会議は午後5時18分から同6時7分まで開かれ、安倍や菅はこの会議の終了直後に、今村発言を知った。

菅の元に、首席首相秘書官・今井尚哉から「至急、総理と会いたい」との連絡が入った。

安倍、菅、今井による協議が始まったのは午後6時10分ごろ。

安倍は二階派パーティー出席のため、同6時31分に官邸を離れている。

この約20分の協議で、今村の更迭と、後任に吉野正芳を充てることが決まった。

安倍ら三人はすぐに「これは持たない」との認識で一致した。

この共通認識に立って、安倍が予定通りこのパーティーに出席するかどうか、出席した場合、どんな発言をするべきか、が話し合われ、安倍が出席し、謝るという結論に達した。

そして午後6時40分ごろ、登壇した安倍はあいさつの冒頭、次のように語った。

「東北の方々を傷付ける極めて不適切な発言があった。総理大臣として、まずもってお詫びさせていただきたい」

安倍に先立ち、あいさつした二階は今村の失言にまったく触れなかった。

二階は今村の講演を聞いていたのに、失言に気付いていなかった。

今村の発言を問題になると感じるかどうかは、政治家としての判断力、世論に対する感度の分水嶺と言える。

一方、今村本人は午後6時すぎ、記者団の前に現れ、発言の真意を説明した。

途中、秘書官からメモを見せられると、慌てて謝罪し、発言を撤回した。

このメモについて、官邸からの指示という見方がある。しかし、この段階で官邸はまだ方針を決めていない。

講演会場にいた党役員か、秘書官自身が今村に忠告したとみられる。

今村の釈明を聞いて、菅が動いた。菅は午後7時ごろ、今村に電話し、こう叱責した。

「はっきりと謝ってください。あんな謝り方では全然ダメです」

これを受けて、今村は午後7時20分ごろ、2度目のぶら下がりインタビューを行い、こう語った。

「先ほどの講演の中で私の大変不適切な発言、表現といったものにつきまして、深く反省し、皆様方におわびを申し上げます。申し訳ありませんでした」

ただ、今村は辞任の可能性を聞かれると、「いや、そこまでまだ及んでおりません」と否定した。この時間も辞任の意思を固めていなかった。

■民主党政権との決定的違い

菅は今村に電話した後、二階側近の幹事長代理・林幹雄に電話し、「状況は厳しい」として今村の辞任を促し、二階に伝えるように求めた。

二階派のパーティーだったので、二階に電話するのを遠慮した。

これを受けて、パーティーが終了した後、午後7時半すぎから二階や林らがニューオータニで集まり、協議した結果、辞任やむなしの結論をくだした。

この決定は、内閣府の大臣室で待機していた今村に伝えられた。

菅が午後9時ごろ、今村と会った段階では今村は辞表をしたためていた。

そこでは、受け取らず、翌日、安倍に提出するように求めた。

この会談後、安倍は午後9時20分前後に吉野に電話し、復興相就任を要請した。

今村が失言した午後5時20分ごろからわずか4時間で、更迭と後任人事がすべて決着したのだった。

吉野の身体検査については、今井が安倍、菅との3者会談終了後から安倍が要請するまでの間に済ませた。

閣僚の更迭について、民主党政権時代を振り返ってみよう。

菅政権下の2010年11月14日、当時の法相・柳田稔が地元・広島での大臣就任祝賀パーティーでこう述べた。

「法相は二つ(国会答弁を)覚えておけばいい。『個別事案については答えを差し控える』『法と証拠に基づき適切にやっている』だ」

この発言も、今村と同じく「一発でアウト」の発言だ。

しかし、当時の首相・菅直人や官房長官・仙谷由人が辞任を求め、柳田が辞任したのは発言から8日後の同22日だった。

しかも、後任をすぐに決められず、仙谷が法相を兼務。

後任に江田五月が決まったのは翌年の11年1月14日の菅第2次改造内閣発足時だった。

わずか4時間と、後任決定まで62日間を要した、この違いが、安倍政権と菅政権の危機管理能力の差を示している。

政権が受けるダメージを、安倍が即決することで最小限に抑え、菅直人は最大化した。

民主党は民進党に看板を書き換え、蓮舫を代表に据えても、なお政党支持率が上がらないのは、多くの国民が「あの民主党政権よりもまし」と思っているからではないか。

4千年前の庭園模型

4千年前の庭園模型、古代エジプトの墓付近で発掘

2017/05/04(木)

【5月4日 AFP】かつて古代エジプト王朝の都として栄えたテーベ(Thebes)にある墓の付近から、4000年近く前の庭園模型が発見された。同国考古省が3日、発表した。

同省によると、庭園模型は、現在のルクソール(Luxor)からナイル(Nile)川を挟んだドゥラ・アブル・ナガ(Draa Abul Nagaa)墓群にある中期王朝(紀元前2050~1800年)の墓前の中庭で、スペインの考古学チームにより発見された。

大きさは3メートル×2メートルで、約30センチ四方の正方形の小区画に分割されている。

考古省は、発掘チームを率いるホセ・ハラン(Jose Galan)氏の話として、庭園模型は「おそらく象徴的な意味を持ち、葬儀で何らかの役割を果たしていたに違いない」と説明。

「この種のものは、古代テーベでこれまで見つかったことがない」と述べている。

正方形の小区画にはそれぞれ異なる植物や花が植えられていたとみられ、中央には小さな木または低木を植えるための隆起した場所が2か所あるという。

家電&生活用品 コレいらなかった大賞

新生活<家電&生活用品 コレいらなかった大賞> ジューサー・ミキサー、コーヒーメーカー、加湿器、炊飯器 など

2017/05/03(水)

春、新生活がスタートし、「冷蔵庫を買った、洗濯機も買った、テレビも買った。ひとり暮らしの最低限の準備が整ったぞ」とワクワクしている人は多いだろう。

「さて次は、すてきな朝を迎えるためにコーヒーメーカーを買おうか、それともフレッシュジュースを作るためジューサーにしようか」などと悩んでいる人もいるに違いない。

しかし、その買い物、ちょっと待ったぁ~! 

多くの人は経験があると思うが「コレ欲しいな」と思って買った品物でも“1、2回使っただけで、その後はお蔵入り”となっているものはあるはずだ。

そこで週プレは読者900人にアンケートを実施し、「新生活で“コレいらなかった”家電&生活用品」を答えてもらった。

これからひとり暮らしを始める人は、この結果を参考にして自分にとって何が本当に必要なものなのかを見極めてほしい。

まず、第1位となったのは「ジューサー・ミキサー」だ。

理由は「作るのに手間がかかる」「後片づけが面倒」「野菜や果物を買うのが大変」といったものが多かった。

結果、「これなら野菜ジュースを買ったほうがラク」ということになるらしい。

もし、ジューサー・ミキサーの購入を考えているのなら、このへんをしっかり頭の中に入れておくべきだろう。

2位は「コーヒーメーカー」。

「手入れが面倒くさい」という意見のほかに「ハンドドリップで十分」「インスタントを飲むようになった」という回答が多かった。

本格的なコーヒーは、朝、少しでも長く寝ていたい人や、家を出るまでの時間が短い人には、やはり使用後の掃除が大変なようだ。

3位は「加湿器」。

「使用する時季が限られているので、普段しまっていると出すのが面倒になる」「部屋が狭いので洗濯物を室内に干すだけで加湿できる」「ただでさえカビ臭い部屋を、これ以上ジメジメさせてどうする」といった意見も。

部屋の広さや、日当たりなども関係があるらしい。

4位は「炊飯器」。

主な理由は「炊くのが面倒」「外食やコンビニ弁当を食べることが多いので」。ひとり暮らしでは、自炊よりも外食やお弁当のほうがどうしても手軽になりがちだ。

同じく4位は「ドライヤー」。

意外なようだが「短髪なので必要ない」「自然乾燥」「よく行く銭湯にドライヤーがあるから、そこで乾かしている」というのが理由だ。

6位は「空気清浄機」。

「使用前と後の違いがわからない」「電気代が心配」「音がうるさい」など。

空気の汚れは目に見えないだけに、その効果がわからず使用回数が遠のいていくのか。

同じく6位は「トースター」。

「食パンをトーストすることがなくなった。そのまま食べている」「パンは好きだがトーストに塗るバターが高い」など事情はさまざまだ。

8位は「ロボット掃除機」。

「部屋が散らかっているため障害物が多すぎて掃除できない」「仕上がりに不満が残る」「動きが気になって落ち着けない」が主な理由だ。

毛恐竜の新種化石発見!

毛恐竜の新種化石発見! 1億2500万年前の地層から/中国

2017/05/03(水)

中国の古脊椎動物古人類研究所や香港大などの研究チームが、遼寧省の約1億2500万年前(白亜紀前期)の地層から羽毛が生えた小柄な恐竜の化石が発見され、新属新種に分類したと発表した。

論文は2日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

ドイツで約1億4700万年前(ジュラ紀後期)の化石が見つかり、最古の鳥類とされる「始祖鳥」より年代が新しいが、前後の脚や尾の羽毛の生え方が始祖鳥に似ていた。

鳥類は年代の古い羽毛恐竜から分かれたと考えられており、初期の鳥類や羽毛恐竜が飛行能力を高めた過程の解明が進むと期待される。

化石は研究を支援した企業の名前などから「ジアニアンフアロン・テンギ」と名付けられた。

全身の骨格がほぼそろい、尾を含む全長は約1.1メートル、体重は2.4キロと推定された。

尾の羽根は軸の片側の幅が広く、反対側が狭い非対称な形をしており、鳥類の風切り羽のようだった。

米情報機関の機密衛星打ち上げに成功

スペースX、米情報機関の機密衛星打ち上げに成功

2017/05/02(火)

ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙開発企業スペースXは1日、米情報機関の偵察衛星をフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから打ち上げ、軌道に送り込むことに成功した。

打ち上げは当初、4月30日に行われる予定だったが、ロケット下部のセンサーの問題のために延期されていた。

打ち上げを委託したのは偵察衛星の開発や運用を行っている米政府機関の国家偵察局(NRO)。

今回の衛星「NROL-76」に関する詳細は極秘とされ、スペースXでは偵察内容や衛星の大きさ、軌道上の場所などを一切明らかにしていない。

NROによると、同衛星はテロ組織や他国の核兵器など米国に対する潜在的脅威の監視を担い、ミサイルが発射された場合の早期警報にも利用できる。

スペースXは通常であれば打ち上げの様子をインターネットで公開しているが、今回は第1段ブースターをロケット上段から切り離した時点で中継を打ち切った。

使用済みのロケットは、無事地球に帰還した。

打ち上げから約7分後、再びエンジンに点火したロケットは大気圏に突入し、コンピューターに誘導されて、ケネディ宇宙センターにある幅約90メートルの着陸台に着陸した。

ロケットは使用後に廃棄されるのが一般的だったが、スペースXはコスト削減を目的に回収や再利用を進め、先月には再利用ロケットの打ち上げを成功させていた。

1日の打ち上げに使ったのは新しいロケットで、同社が使用済みロケットの回収に成功したのは今回が10回目。2017年はあと6回、再利用ロケットの打ち上げを予定している。
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開戦は選挙後かと

トランプ大統領の豪華別荘で衛生違反が

魚に寄生虫、汚れたまな板、カビの製氷機…トランプ大統領の豪華別荘で衛生違反が続々 安倍首相夫妻、習首席夫妻は大丈夫だった?

2017/05/01(月)

安倍晋三首相(62)夫妻が滞在をしたドナルド・トランプ米大統領(70)自慢の高級別荘「マールアラーゴ」(米南部フロリダ州パームビーチ)の飲食施設で、不適切な魚や肉の保存など衛生基準違反が13件あったことが明らかになった。

今年1月下旬に地元の保健当局の立ち入り検査で判明したものだが、直後の2月には安倍首相夫妻が宿泊、今月6日には中国の習近平国家主席(63)を招いた夕食会も開かれている。

現地の報道では健康被害は伝えられていないもようだが、首脳のみなさん、お加減は…。
 
× × ×

スペイン語で「海から湖へ」との意味を持つマールアラーゴは温暖な気候に恵まれ、トランプ氏が「冬のホワイトハウス」と呼ぶお気に入りの場所だ。

国定歴史建造物にも指定され、洗練された調度品がゲストを迎える。

同州の女性実業家が大統領や政府高官にも冬季の避寒地として使ってもらえるよう設計し、1927年に完成した。

女性の死後に米政府に遺贈されたが、維持費が高く返却され、不動産王だったトランプ氏が85年に購入。

改装して金箔(きんぱく)をふんだんにあしらい、90年代にホテルとして開業させた。

そんな高級感あふれる場所で見つかった衛生基準違反は、お粗末なものだっだ。

地元紙マイアミ・ヘラルド(電子版、4月12日)などによると、1月26日に保健当局が検査したところ、13件の違反が判明。

このうち3件は、食物を通して病気が伝染する恐れがある「ハイ・プライオリティ」に分類される事例だった。

生で提供される魚に適切な寄生虫除去処理がされていなかったり、冷蔵庫の設定温度が基準を超えていたりした。

本来生肉を保管する温度は華氏41度(摂氏約5度)としているが、鶏肉は49度(約9・4度)、牛肉50度(約10度)、ハムに至っては57度(約13・9度)で保存されており、冷蔵庫は「霜取り」の設定になっていた。

他にも軽微だが、手を洗う水が冷たすぎるとか、冷蔵庫内の棚がさびているといった指摘も受けた。
  
× × ×

トランプ氏が大統領に就任する前にはしばしばキッチンに顔を出して従業員に対して指示を出していたといい、その時には衛生違反は少なかったという。

とはいえ、AP通信は、汚れたまな板や、残飯が付着したスライサー、カビ状のものがたまった製氷機を洗わなかったなどとして、過去3年間にわたって78回も当局から召還を受けたとし、米テレビNBC(電子版、4月13日)は、

2016年4月の検査では11件、

15年12月2件、

15年4月4件、

14年12月4件

の違反がそれぞれ見つかったと伝えている。

入会金が20万ドル(約2180万円)もする高級会員制リゾートホテル。

要人来訪を控えていたこともあっただろうが、さすがに危機管理の対応が早かった。

トランプ家の事業を取り仕切る「トランプ・オーガニゼーション」の広報担当者は、「食の安全を非常に真剣にとらえ、すべての微調整を直ちに実行した」とし、

「(最新の当局報告が)マールアラーゴ・クラブは法令を順守しているとしている」

と述べて早々に“安全宣言”。

当局側も「違反は解消された」とお墨付きを出した。

ところで、トランプ氏が習氏夫妻を招いた夕食会で、最後のデザート中にシリアへのミサイル攻撃を説明したところ、習氏は10秒間も沈黙したという。

トランプ氏によれば、デザートは「見たこともないほど、きれいなチョコレートケーキ」だったというが、

沈黙の原因が攻撃とは別のところにあったのでは考えるのは、下衆(げす)の勘ぐりなんだろうな…。

周囲に電気が流れる“天然の電池”…生命誕生に影響か

深海「熱水噴出孔」、周囲に電気が流れる“天然の電池”…生命誕生に影響か 海洋機構・理研チーム発表

2017/05/01(月)

深海熱水噴出孔、周囲に電気…生命誕生に影響か

海洋研究開発機構(JAMSTEC)と理化学研究所(理研)は4月28日、深海熱水噴出域の海底面で発電現象が自然発生していることを明らかにしたと発表した。

同成果は、JAMSTEC海底資源研究開発センター 山本正浩研究員、理化学研究所 環境資源科学研究センター 中村龍平チームリーダーらの研究グループによるもので、5月10日付けのドイツ科学誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に掲載される。

海底熱水噴出孔では、Fe2+、Cu2+、Zn2+などの金属イオンと、電子を放出しやすい硫化水素、水素、メタンなどのガスを大量に含む熱水が放出されており、周囲の海水によって急激に冷やされることで硫化鉱物が沈殿し海底に鉱床を形成する。

同研究グループはこれまでに、この海底熱水鉱床の硫化鉱物が高い導電性を持つことや、化学反応の触媒活性を持ち電極として利用できること、さらに熱水と海水を用いて現場で人工的な発電が可能であることを発見してきた。

これらの事実より、深海熱水噴出孔が”天然の燃料電池”として機能し発電現象が生じていることが予想されたため、今回の研究では、この仮説を検証するために、沖縄トラフの深海熱水噴出域において、現場電気化学計測と鉱物試料の採取を行い、さらに持ち帰った鉱物試料について実験室で分析を行った。

この結果、活動的な海底熱水噴出孔では、海底下の熱水から海底面への海水への硫化鉱物を介した電子の伝達による電流発生が、広い範囲で自発的に生じていることが示された。

この発電力は、熱水噴出孔を中心に少なくとも周辺約百m先の鉱物表面で観察されたため、深海熱水噴出域が巨大な天然の燃料電池として機能しており、常に電流が発生していることが考えられるという。

同研究グループは、今回の成果により、海底に電気をエネルギー源にする生態系が拡がっている可能性や、大昔の地球の深海熱水噴出孔において電気の力で生命が誕生した可能性が得られたと説明しており、今後、地球外生命の探査方法が大きく変更されることが期待されるとしている。

青函フェリー利用増

青函フェリー利用増、うれしい誤算 新幹線で函館人気

2017/05/01(月)

北海道新幹線が開業した昨年3月以降、青森県と北海道函館市を結ぶフェリーの利用客が増加している。

開業効果で函館が観光客の人気を集める中、料金の安さと津軽海峡の眺望が再評価されているためだ。

新幹線に客を奪われると懸念していた運航会社にとっては、うれしい誤算。今後も新幹線との共存共栄を図ろうとしている。

今年3月下旬、青森港(青森市)のフェリー乗り場では、未明にもかかわらず20人ほどが午前2時40分発の函館行きの乗船を待っていた。

「海鮮も夜景も楽しみ」と笑顔で話したのは青森県弘前市の会社員、伊藤博昭さん(49)。家族5人で旅行するため、安価なフェリーを選んだ。

青森港―函館港の航路は「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の2系統があり、それぞれ1日8往復。

新幹線に在来線を乗り継いで青森駅から函館駅まで行くと大人1人で片道7690円かかるのに対し、フェリーなら最も安いクラスは1600~3190円(シーズン別)で済む。

青森―函館のフェリーは近年、客足の低迷が続いていた。国土交通省北海道運輸局によると、1988年に青函トンネルが開通し、青森と北海道が在来線で結ばれたのが要因。

91年度には92万5千人だったのが、2015年度は55万8千人まで落ち込んだ。

ところが2016年度は57万6千人に回復した。

新幹線開業に伴い、函館への観光客は16年度上期だけで45万4千人増加。

青函トンネルの在来線廃止でフェリーと鉄道の価格差が広がり、移動手段として「若い客を中心に船が見直されている」(津軽海峡フェリーの松田光伸生青森支店長)。

同社は全船に上級の客室や座席を設置。貨物や車両輸送がメインで乗り心地は二の次というイメージを変えたのも、効果を上げているという。

新幹線とフェリーを組み合わせた周遊観光も好調だ。

函館とは青森港だけでなく、青森県大間町と結ぶ便もある。

本州から新幹線で函館へ行き、帰りはフェリーを利用。

本州最北端の地で「大間マグロ」を堪能するルートが人気だ。

この航路の16年度の乗客数も、前年度から13%増加した。

新幹線開業効果が薄れる本年度は、客数を維持できるかの正念場だ。

松田さんは「新幹線もフェリーも互いに良さがある。競うのではなく、共に青函地域の観光を盛り上げたい」と話している。〔共同〕

二階幹事長またも自派閥の閣僚辞任で

自民・二階幹事長またも自派閥の閣僚辞任で党内抗争も

2017/05/01(月)

今村雅弘復興相(70)が失言で辞任した26日、派閥の“ボス”である自民党の二階俊博幹事長(78)もとんだ発言で物議を醸し、党内抗争が勃発しかねない状況だ。

二階氏はこの日、都内の講演で今村氏の失言に「気の抜けたところがあるからそういうこと(辞任)になる」と苦言を呈した一方「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところが『これはケシカラン。すぐ首を取れ』となる」とメディアを批判。

さらに「人の頭を叩いて、血を出したという話ではない。いちいちクビを取るまで張り切らなくてもいい。

そんな人は、初めから排除して(会場に)入れないようにしないといけない」と報道規制にまで及び、野党からは批判が相次いだ。

自民党関係者は「二階氏は自身の派閥(二階派)パーティーの中での発言で、今村氏が辞任になったのだから、顔に泥を塗られたようなもの。怒り心頭でしょうが、メディアに八つ当たりしても仕方がない」とあきれる。

二階氏よりも怒っているのは安倍晋三首相(62)だという。

「一昨年に政治資金問題で

農水相を辞任した西川公也氏、

路チュー写真を撮られた中川郁子、門博文衆院議員、

政界ゲス不倫で議員辞職した宮崎謙介元衆院議員ら二階派は問題を起こしてばかり。

今村氏もブチ切れ会見があって、舌の根も乾かぬうちの失言ですから、安倍首相はめでたいパーティーの席上にもかかわらず断罪した」(同関係者)

いまや党内で二階派は白い目で見られ、次期党執行部人事でも幹事長交代がささやかれている。

「高齢の二階氏は、最近の言動から健康面の不安を心配されている。官邸は身を引いてもらいたいのが本音でしょうが、二階氏がすんなり退くとも思えません」(永田町関係者)

この日も次期衆院選の公認問題で二階氏は目をかけている2人の議員の去就に関し「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろということだ」と血気盛ん。

今後、派閥抗争でひと波乱起きそうな雲行きだ。

村議会を廃止

村議会を廃止、「町村総会」設置検討を開始

2017/05/01(月)

◇人口400人 議会維持難しく、迫られた「直接民主主義」

離島を除けば全国で最も人口が少ない高知県大川村(約400人)が、地方自治法に基づき村議会を廃止し、約350人の有権者が直接、予算などの議案を審議する「町村総会」を設置する検討を始めた。

四国山地にある村を訪ねると、過疎化と高齢化で議員の担い手が足りなくなる現実が浮かんだ。

人口減少の最先端で迫られた「直接民主主義」の動きを追った。

◇有権者が「直接民主主義」を担うことは可能なのか

議会に代わり、有権者が「直接民主主義」を担うことは可能なのか--。

そんな議論が浮上した高知県大川村は高知市から車で約2時間。

標高1000メートル以上の山々の斜面に16の集落が点在している。

1971年に「四国の水がめ」と言われる早明浦(さめうら)ダムの建設に伴い、中心集落が水没。

翌年には160年あまりの歴史がある主要産業の白滝鉱山が閉山したため、人口が急減した。

村は2003年、合併特例法に基づく周辺2町との法定合併協議会設置の是非を問う住民投票を実施し、賛成が多数を占めた。

しかし同時に住民投票を実施した土佐町で反対が上回り、合併構想は頓挫した。

現在の6人の村議の平均年齢は70.8歳。半数の3人は75歳以上の後期高齢者だ。

毎日新聞が6人全員に2年後の選挙への対応を聞いたところ、複数の村議が体力の問題などから今期限りで引退したい意向を示した。

村議らは人脈をたどって若手の起用を模索しているが、「今のところ新人が出る気配がない」(村議の一人)という。

有権者は約350人。選挙に立候補できない公務員らを除く25歳以上65歳未満は100人程度で、議員の担い手は限られる。

村づくりに積極的な若者も多いものの、人口減のため青年団や消防団、祭りの実行委員などの掛け持ちが増えたことに加え、月額報酬約15万円で引退後の保障もない議員活動に手を挙げる人はほとんどいない。

村の青年団長で社会福祉協議会職員の筒井渉さん(25)は「村をなんとか盛り上げたいが、仕事や生活を考えると議員は難しい」と町村総会の設置に理解を示す。

実は村議会では13年と14年にも町村総会への移行が検討された。

しかし村議からは「入院や介護施設に入所する高齢者が多く、総会に出席するための交通手段の確保が難しい」「有権者が一堂に会すること自体できない」などの疑問が出て立ち消えとなった。

通算8期の村議時代に全国町村議会議長会会長を務め、元村長でもある合田司郎さん(85)は「国は地方創生を掲げるが、大川村は全国の地方の縮図だ。

若者が離れ、政治への無関心が広がる悪循環は何も変わっていない」と町村総会への移行に疑問を示す。

村関係者によると、村外で入院や入所している高齢者は50人前後に上るとみられる。

村内を東西に貫く県道を走る路線バスは1日3往復しかなく、県道沿いの停留所まで徒歩で30分以上かかる世帯もある。

70代の農業男性は「車を運転できるうちはいいが、できなくなったらどうにもならん」と語り、自らも村政を担う事態を不安視する。

村議会を通じた代議制から直接民主制への移行に向け、村民レベルの議論はこれからだ。

13年、町村総会を検討する必要性を村で最初に提案した朝倉慧(あきら)議長は「村民が村の危機を共有できるよう、周知することが課題だ」と指摘。

議会の見解を取りまとめるよう、近く議会運営委員会に諮問する考えだ。